「みつばち」トンプソン 小さな手のためのピアノ教本

草むらのなかでミツバチがぶんぶんいっている。心の中で「こわいなあ」と思いながら、ミツバチが追いかけてこないように、そーっと横を通ります。

ちょっとドキドキする曲ですね。

この曲では、手の位置がとても大事です。ラ♯が出てきますね。黒い鍵盤は少し奥の方にありますから、鍵盤の手前の方から弾き始めてしまうと、いざラ♯を弾こうと思ったときに慌ててしまいます。ですから、自然な手の形のまま3の指(中指)がラ♯の上に来る位置に手を置いてから弾き始めましょう。

「みつばち ぶんぶん」と「ぬきあし さしあし」の8分音符は、指が転がらないように気をつけて弾きましょう。指に勝手に弾かせてしまうと指の都合で滑ったり転んだりします。だから、一本一本の指に自分で指令を出して、音の粒がそろうように弾きましょう。

コツは・・・

指を伸ばし過ぎないこと。例えば、絡まった紐をほどこうと指先を使うとき、私たちは自然と手をすぼめるようにして指も丸くなりますよね。ここも、指を自然に丸くして弾いてみましょう。

「みつばち ぶんぶんぶんぶん」「ぬきあし さしあし」と歌いながら弾いてみる。言葉をあてると指もそれについてくることが多いです。